メトホルミンについて

勉強♪

2型糖尿病の第一選択になるメトホルミンについて勉強していく

まとめは1番下に。

【作用機序】

AMPキナーゼ(AMPK)活性化による肝糖新生の抑制など。

末梢組織による糖取り込みを促進・小腸における糖吸収の抑制など。

【禁忌】
・乳酸アシドーシスの既往のある患者
重度の腎機能障害(eGFR 30mL/min/1.73m2未満)のある
患者又は透析患者(腹膜透析を含む)

・重度の肝機能障害のある患者
心血管系、肺機能に高度の障害(ショック、心不全、心筋
梗塞、肺塞栓等)のある患者及びその他の低酸素血症を伴
いやすい状態にある患者[嫌気的解糖の亢進により乳酸産
生が増加する。]
脱水症の患者又は脱水状態が懸念される患者(下痢、嘔吐
等の胃腸障害のある患者、経口摂取が困難な患者等)
・過度のアルコール摂取者、重症ケトーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患
者[輸液、インスリンによる速やかな高血糖の是正が必須で
ある。]

・重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者[インスリ
ン注射による血糖管理が望まれる
ので本剤の投与は適さない。また、乳酸アシドーシスを起こしやすい。

・栄養不良状態、飢餓状態、衰弱状態、脳下垂体機能不全又
は副腎機能不全の患者[低血糖を起こすおそれがある。]
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性
・本剤の成分又はビグアナイド系薬剤に対し過敏症の既往歴
のある患者

【用量】

メトホルミンの開始量は500㎎。

乳酸アシドーシスの予防のため、1日最大用量が決まっているのがポイント!

一般名商品名剤形用法用量排泄
メトホルミンメトグルコ250,500㎎開始用量:500㎎ (通常250㎎朝夕1錠ずつ)
通常量:750~1500㎎ 1日2~3回に分割
最大量:2250㎎

10歳以上の小児:500~1500㎎
最大量:2000㎎
腎排泄

また、排泄経路が腎のため、腎機能低下すると、eGFRによって用量が決まる。

eGFR30mL/min/1.73㎡未満&透析患者は禁忌!

【代表的な副作用】

・乳酸アシドーシス

・消化器症状:下痢は40.5%にのぼる。その他悪心、食欲不振など。少量から開始することで予防が期待できる。

【配合剤】

配合錠メトホルミンDPP-4 阻害剤チアゾリン系
エクメット配合錠(HD/LD)500㎎/250㎎ビルダグリプチン50㎎
メトアナ配合錠(HD/LD)500㎎/250㎎アナグリプチン100㎎
イニシンク配合錠500㎎アログリプチン34㎎
メタクト配合錠(HD/LD)500㎎ピオグリタゾン(33.06㎎/16.53㎎)

【まとめ】

★禁忌症例を除いて第一選択。

★eGFR30mL/min/1.73m2未満の患者&透析患者には使えない。

★重大な副作用に乳酸アシドーシスがある。

★少量から開始する!

★配合錠は第一選択にならず、配合されているそれぞれの薬を併用して状態が安定している患者に対して選択される!

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